配管定義を使用して、P&I ダイアグラム内のコンポーネント、接続シンボル、自動接続ラインの特定のシーケンスが配管に属していることを指定できます。
P&I ダイアグラムへの配管定義ポイントの挿入
配管の定義に、事前計画からの配管プランニング オブジェクトを使用できます。これらは事前計画ナビゲーターから P&I ダイアグラムに配置されます。これにより、その配管プランニング オブジェクトを参照する配管定義ポイントが作成されます。配管プランニング オブジェクトのデータがその配管定義ポイントに割り当てられます。
これに対し、配管定義ポイントは、プランニング オブジェクトの割り当てなしで、つまり事前計画なしで、P&I ダイアグラムのページに直接挿入することもできます。この場合、当初はプランニング オブジェクトへの割り当てはありません。ただし、あとから配管プランニング オブジェクトを配管定義ポイントに割り当てることができます。
配管接続ポイントを使用して、自動接続ラインの始点に配管定義を配置します。あとから配管プランニング オブジェクトを配管接続ポイントに割り当てることもできます。
手順
配管を定義するため、配管定義ポイントを P&I ダイアグラム内の自動接続ライン上に配置します。割り当てられているプランニング オブジェクトが存在しない場合、配管名、管クラス、およびこの配管を通って輸送される物質をこの配管定義ポイントのプロパティ ダイアログで指定します。この配管定義ポイントによって、配管ルーティングをダイアグラムに表示し、そのルーティングを編集できます。
P&I ダイアグラムにデバイスが存在し (熱交換器、遮断弁など)、そこで物質の状態が変化する場合、さらなる配管定義ポイントを使用してこれらの状態を定義できます。このためには、各デバイスの前後にある自動接続ライン上に、各配管のデータ (同じ配管名、管クラスなど) を指定した追加の配管定義ポイントを配置し、必要な状態を入力します。
配管のルーティングとソース / ターゲット
配管のルーティング、つまりどの接続が配管に属しているかは、自動的に決まり、電位転送によって設定されます。このとき、機能の接続ポイント ロジックで適切な電位転送が設定されている場合、コンポーネントの外まで配管がルーティングされます。
定義されている配管のソースとターゲットは接続と同じ規則に従って決まります。[配管: ソースとターゲットの交換] (ID 33301) プロパティを使用して、配管定義ポイントでの配管のソースとターゲットを交換できます。ただし、これは事前計画でリンク先の配管プランニング オブジェクトにソースとターゲットが完全には指定されていない場合にのみ可能です。P&I ダイアグラム内のソース / ターゲットが事前計画で割り当てられている配管のソース / ターゲットと一致しているかどうかをチェック ラン "028027" を使用してチェックできます。
配管ルーティングの選択と編集
メニュー アイテム [プロジェクト データ] > [接続] > [配管ルーティング] を使用して、指定した配管を P&I ダイアグラムで一時的にハイライトでき、必要に応じて配管のルーティングを編集することもできます。
配管の流れ方向は、メニュー アイテム [配管ルーティング] を使用して配管定義ポイントを選択したときの、その配管定義ポイントにおけるソースとターゲットによって決まります。接続セグメントにおけるソースとターゲットが配管の流れ方向と一致しない場合には必ず、[ソースとターゲットの交換] プロパティがオンになっている接続定義ポイントが自動的に配置されます。これによって流れ方向が配管全体に転送されます。
P&I ダイアグラムにおける配管のレポート
"P&I ダイアグラム: 配管概要" レポートタイプを使用して、P&I ダイアグラムでプロジェクトに定義されている配管をリストとして出力できます。
一部のレポート タイプでは、P&I ダイアグラム上にあるすべての配管、物質、管クラスを埋め込みレポートとして各 P&I ダイアグラムに手動で配置できます。これは次のレポート タイプで可能です:
- P&I ダイアグラム: 配管概要
- Preplanning: 管クラス概要
- Preplanning: 物質概要
そのようなレポートで現在の P&I ダイアグラム ページのデータだけが考慮されるようにするには、[レポートの選択] ダイアログで出力形式を "手動配置" にして [現在のページ] 設定をオンにする必要があります。
関連項目