このダイアログでは、現在のプロジェクトのプロジェクト テキストの翻訳方法と翻訳先言語を指定します。翻訳設定と表示設定はプロジェクト固有です。これにより、1 台のワークステーションで異なる設定の複数のプロジェクトを編集できます。
メイン ダイアログの要素の概要:
[翻訳] グループ ボックス
このフィールドには、プロジェクト テキストの翻訳先言語がすべて表示されます。このフィールドの上側にあるボタンを使用して言語を追加または削除します。
基本言語:
このフィールドでは、プロジェクトの基本言語を指定します。これはプロジェクト テキストを入力する言語です。プロジェクトの基本言語は同時に翻訳の基本言語でもあります。翻訳時に、EPLAN は辞書でこの言語の適切なキーワードを検索し、選択されたすべての翻訳言語に翻訳します。ドロップダウン リストから、ダイアログ言語か、翻訳言語として設定した言語のいずれかを選択できます。[##_## (ダイアログ言語)] オプションが選択されている場合、基本言語は現在 EPLAN に設定されているダイアログ言語と自動的に一致します。基本言語によって、翻訳可能なプロジェクト テキストがダイアログに表示されるときの言語も決まります。これはグラフィカル エディターには適用されません。グラフィカル エディターでは、表示する言語を表示言語として指定します。基本言語を表示言語として選択できますが、これは必須ではありません。
適切な辞書に、基本言語 en_US のキーワードと、言語 fr_FR、zh_CN、ru_RU の対応する翻訳テキストがあります。次のように設定しています。
設定 |
言語 |
---|---|
翻訳言語 |
|
基本言語 |
|
表示言語 |
|
基本言語として en_US を選択しているため、プロジェクト テキストを英語で入力し、プロジェクトを翻訳します。すべてのプロジェクト テキストが fr_FR、zh_CN、ru_RU の各言語に翻訳されます。これらはすでに en_US に存在します。
グラフィカル エディター: ここではプロジェクト テキストは zh_CN と ru_RU の各言語でのみ表示されます。
ダイアログ: ページ説明などの翻訳可能なプロジェクト テキストは、ページ ナビゲーターに、プロジェクトの基本言語、つまり en_US で表示されます。
注記:
基本言語は自動的にプロジェクト テキストのデータ入力言語になります。データ入力言語はテキスト入力時に EPLAN ステータス バーにも表示されます。
このチェック ボックスがオンになっている場合、テキスト、ページ プロパティ、プロジェクト プロパティ、デバイス プロパティは入力時に辞書のエントリを使用して自動翻訳されます。辞書で翻訳テキストが見つからない場合、そのテキストは言語に依存しないテキストのままとなります。その場合、指定されているダイアログ言語とは関係なく、テキストは入力された基本言語で常に表示されます。
チェック ボックスがオフの場合、テキストは入力と同時に翻訳されません。あとから翻訳を実行して、テキストを翻訳することができます。翻訳実行時にページ プロパティを翻訳するには、ページを選択する必要があります。翻訳実行時にプロジェクト プロパティを翻訳するには、プロジェクトを選択する必要があります。
自動翻訳時の動作:
翻訳または置換対象のプロジェクト テキストごとに、一致するキーワードが辞書で検索されます。このチェック ボックスがオンになっていると、テキストの大文字と小文字が辞書のキーワードの大文字と小文字に正確に一致する場合のみ、一致するキーワードを検出します。
チェック ボックスがオフの場合、プロジェクト テキストとキーワードの大文字と小文字は区別されません。これにより、検出されるキーワード数が増えます。
手動翻訳時の動作:
この機能は、手動翻訳には影響を与えません。
自動翻訳時の動作:
このチェック ボックスがオンになっている場合、翻訳済みテキストは再度翻訳され、上書きされます。翻訳済みテキストをその他の翻訳テキストに変更したいとき、この機能は重要です。
このチェック ボックスがオフになっている場合は、翻訳済みテキストは再度翻訳されず、上書きもされません。これにより、翻訳済みテキストの修正を防ぐことができます。
手動翻訳時の動作:
この機能は、手動翻訳には影響を与えません。手動翻訳では、翻訳済みテキストは通常、再翻訳され、上書きされます。
自動翻訳時の動作:
このチェック ボックスがオンになっている場合、辞書に複数の意味が存在する単語の訳語候補が表示されます。候補の選択肢から、手動で単語を選択することができます。
このチェック ボックスがオフになっている場合、単語の候補は表示されず、既存の翻訳に基づいて翻訳テキストが自動的に決定されます。この方法では適切な翻訳が見つからない場合、辞書のキーワード リストの最初の単語が使用されます。
手動翻訳時の動作:
この機能は、手動翻訳には影響を与えません。手動翻訳の場合、既存の訳語候補が常に表示されます。
このフィールドには、プログラムがエントリの翻訳テキストを辞書から検索する方法と、翻訳できない単語リストにテキストを出力する方法を指定します。一般的に、.(ピリオド)、! (感嘆符)、および?(疑問符) などの句読点とスペースを組み合わせることにより、文末文字であると解釈されます。そのため、これらの文字を辞書のキーワードの末尾に配置することはできません。
- 単語: このオプションがオンになっている場合、プログラムは最初に完全な文としての翻訳テキストを辞書で検索します。文に適切な翻訳テキストを辞書で見つけることができない場合、単語ごとの翻訳テキストが検索されます。空のスペース、改行、句読点などがあると、その隣のテキストを単語に分解します。文中の 1 語でも辞書にない場合、文全体が翻訳されません。翻訳セグメントは個別の単語ごとに、翻訳できない単語リストへ出力されます。
エントリ
Cables w. Terminals. Circ.-Breaker and more. は、次の 8 つの翻訳セグメントに分かれて、翻訳できない単語リストに出力されます。
1 つ目の翻訳セグメント:
Cables
2 つ目の翻訳セグメント:w
3 つ目の翻訳セグメント:Terminals
4 つ目の翻訳セグメント:-Breaker
5 つ目の翻訳セグメント:.
6 つ目の翻訳セグメント:Circ
7 つ目の翻訳セグメント:more
8 つ目の翻訳セグメント:and - 文: このオプションがオンになっている場合、プログラムは最初に完全な文としての翻訳テキストを辞書で検索します。文に適した翻訳テキストが辞書で見つからない場合、その文は翻訳されません。ひとまとまりの単語の文脈が失われないようにするには、文全体として翻訳することをお勧めします。見つからない翻訳が文全体として翻訳できない単語リストに出力されると、翻訳がより簡単になります。翻訳セグメントは文ごとに、翻訳できない単語リストへ出力されます。
エントリ
Cables w. Terminals. Circ.-Breaker and more. は、次の 3 つの翻訳セグメントに分かれて、翻訳できない単語リストに出力されます。
1 つ目の翻訳セグメント:
Cables w
2 つ目の翻訳セグメント:Terminals
3 つ目の翻訳セグメント:Circ.-Breaker and more - エントリ全体: このオプションが選択されている場合、プログラムはテキスト フィールドのエントリ全体に適切な翻訳テキストを辞書で検索します。句読点の .(ピリオド)、! (感嘆符)、および?(疑問符) がテキスト内で使用されている場合でも、文末文字として扱われません。このオプションは、ピリオドを含む略語などに使用できます。ピリオドはキーワードの末尾に配置されているとは限りません。翻訳セグメントはエントリごとに、翻訳できない単語リストへ出力されます。これらの単語もエクスポートに含まれ、"翻訳しない" のマークが付きます。
エントリ
Cables w. Terminals. Circ.-Breaker and more. は、次の翻訳セグメントとして、翻訳できない単語リストに出力されます。
Cables w. Terminals. Circ.-Breaker and more 辞書のキーワードの内部にピリオドが含まれている例:
Circ. - Breaker Cables w. Terminals
区切り文字を追加:
"-" または "/" の文字を入力することで、この区切り文字を含む複数単語を、翻訳できない単語リストの生成中に自動的に分割できます。このフィールドは、[セグメント] フィールドに [単語] が指定されている場合に使用できます。
[セグメント] フィールドで [単語] を選択し、次のドイツ語のテキストを回路図に挿入したとします。
[区切り文字を追加] フィールドには何も入力しません。
空の辞書に基づいて、翻訳できない単語リストを生成します。次の翻訳セグメントが出力されます
次に、[区切り文字を追加] フィールドに「-」(ハイフン) を入力します。翻訳できない単語リストをもう一度生成します。今回は、次の 3 つの翻訳セグメントがアルファベット順に出力されます。
-
追加の区切り文字が辞書の "翻訳しない単語" リストに入力されている場合、翻訳できない単語リストに出力されません。追加の区切り文字がこのリストに入力されていない場合は、翻訳できない単語リストに出力されます。
このチェック ボックスは、[セグメント] フィールドに [単語] が選択されている場合に使用できます。このチェック ボックスがオンになっている場合、改行の位置は元のテキストでの位置に従って翻訳時に設定されます。
このチェック ボックスは既定ではオフになっています。その場合、ソース テキストの単語の長さを考慮して、翻訳済みテキストの適切な位置に改行が設定されます。特定のキーワードの翻訳に区切り文字がある場合、改行可能な位置と見なされます。ここでは、スペース、ハイフン、または辞書内の区切り候補が区切り文字として処理されます。
プロジェクトの基本言語および表示言語として en_US を設定しているとします。翻訳言語および 2 番目の表示言語としてフランス語 (fr_FR) を定義しています。選択した設定により、プロジェクト テキストの入力が翻訳後に回路図にどのように表示されるかは、次の例を見るとよくわかります。
テキスト エントリ |
設定 |
表示テキスト |
---|---|---|
|
[改行: テキスト ベース] がオフ |
|
|
[改行: テキスト ベース] がオン |
|
ソース テキストと翻訳テキストを出力する際の書き込みスタイルを決定できます。[すべて...] オプションでは、ソース テキストと翻訳テキストの両方が修正されます。[...翻訳] オプションでは、翻訳テキストだけが修正され、ソース テキストの書き込みスタイルは変更されません。
- [辞書に基づいた翻訳]: 出力翻訳テキストの大文字 / 小文字が、辞書の翻訳テキストの大文字 / 小文字と一致します。
- [大文字での翻訳]: 翻訳テキストが大文字で出力されます。これによって元の言語と翻訳言語を容易に区別できます。
- [小文字での翻訳]: 翻訳テキストが小文字で出力されます。
- [先頭文字を大文字で翻訳]: すべての出力翻訳テキストの最初の文字が大文字になります。[セグメント] フィールドで [エントリ全体] オプションを選択した場合、エントリ全体の最初の文字だけが大文字で書き込まれます。選択していない場合、各文の先頭が大文字になります。
- [すべて辞書に基づく]: ソース テキストと翻訳テキストの大文字 / 小文字が、辞書のテキストの大文字 / 小文字と一致します。
- [すべて大文字にする]: ソース テキストと翻訳テキストが大文字で出力されます。
- [すべて小文字にする]: ソース テキストと翻訳テキストが小文字で出力されます。
- [すべての先頭文字を大文字にする]: すべてのソース テキストと翻訳テキストの最初の文字が大文字になります。[セグメント] フィールドで [エントリ全体] オプションを選択した場合、エントリ全体の最初の文字だけが大文字で書き込まれます。選択していない場合、各文の先頭が大文字になります。
[表示] グループ ボックス
このフィールドでは、翻訳可能なプロジェクト テキストがグラフィカル エディターに表示されるときの言語と順序を指定します。ダイアログ言語、または翻訳言語としてすでに設定しているその他の言語を、表示言語として選択できます。基本言語を表示言語として選択できますが、これは必須ではありません。[##_## (ダイアログ言語)] オプションが選択されている場合、プロジェクトの表示言語は現在 EPLAN で設定されているダイアログ言語と自動的に一致します。多言語プロジェクトを他のユーザーに渡し、受け取ったユーザーがこのプロジェクトを EPLAN の別のダイアログ言語で開く場合などにこの機能は便利です。
これはグラフィカル エディターにおける翻訳可能なすべてのプロジェクト テキストの既定の設定です。個々のテキストに表示言語を 1 つだけ指定することもできます。これにはテキストを選択し、[ポップアップ メニュー] > [プロパティ] > [書式] タブで [書式] > [言語] プロパティに [1 つの言語 (可変)] オプションを選択します。
ここでは、"1 つの言語 (可変)" プロパティを割り当てた翻訳済みプロジェクト テキストの表示言語を選択します。プロパティ割り当てを行うには、グラフィカル エディターで [ポップアップ メニュー] > [プロパティ] > [書式] タブ、[書式] > [言語] プロパティを選択します。[翻訳] グループ ボックスで指定したすべての翻訳言語から選択できます。
- [##_## (ダイアログ言語)]: このオプションが選択されている場合、プロジェクトの表示言語は現在 EPLAN で設定されているダイアログ言語と自動的に一致します。多言語プロジェクトを他のユーザーに渡し、受け取ったユーザーがこのプロジェクトを EPLAN の別のダイアログ言語で開く場合などにこの機能は便利です。
辞書のエントリにアクセスすることによってプロジェクト テキストが翻訳されます。辞書でエントリが欠落している場合、すべてのテキストのキーワードと翻訳テキストが検出されません。この機能では、翻訳できないテキストにメッセージが表示されます。[表示] チェック ボックスをオンにした場合、[テキスト] フィールドに情報テキストを入力できます。EPLAN のテキストを翻訳できなかったグラフィカル エディターにおけるすべての場所にこの注意文が表示されます。このチェック ボックスをオンにし、注意文を入力しなかった場合、ライン フィード文字がテキストとして出力されます。この方法によって、翻訳言語に翻訳テキストがないことを識別できます。
関連項目