自動解釈によって、エンクロージャなどのアイテムの既存の論理が同じまたは類似の設計の別のエンクロージャに転送されます。アイテムの論理の転送は、完全なエンクロージャだけでなく、シリーズ内で使用するためにさまざまなサイズで提供する必要があるエンクロージャのコンポーネントなどでも行えます。この目的は、マスター データの生成時の無駄を最小化することです。
準備ステップは常に、次のデバイス論理の機能を使用して、同じ設計の最初のエンクロージャに細部にわたって論理を手動割り当てすることです。
- インターフェイス (STEP など) を使用した 3D グラフィックスのインポート
- エンクロージャの個々のアイテムの定義 (機能定義、レイヤー、透明度など)
- 配置エリアの定義
- アイテム上の実装面の定義
この方法で定義した設計の最初のエンクロージャは、この設計のその他のエンクロージャの自動定義でモデルとして使用されます。このサンプル エンクロージャおよびあとから定義したエンクロージャは、必ず同じ設計 (AE、CM、TS8 など) である必要がある点に注意してください。
サンプル エンクロージャを定義したあと、自動解釈が開始します。レイアウト スペースで選択したアイテムから、アイテム定義 "エンクロージャ" が生成されます。次のプロパティが自動定義されます。
- [機能定義]: エンクロージャ、一般
- [アイテム名称]: エンクロージャ
- [透明度]: レイヤーから
- [色]: レイヤーから
- [レイヤー]: EPLAN560、3D グラフィックス.エンクロージャ
次に、新しいアイテム定義に転送する論理を持つサンプル エンクロージャを選択する必要があります。
最後のステップで、プログラムがサンプル エンクロージャおよび新規エンクロージャを分析し、新規エンクロージャで実装面およびその他すべてのプロパティを含むアイテムを自動定義します。
- 機能定義
- 実装面
- 実装面 (サイズの変更)
- フィールド サイズ
- 指示ポイント
- 実装ポイント
- ベース ポイント
- 実装グリッド
- 透明度
- 色
- レイヤー
- 上位レイヤーの適用
- アイテム名称
- アイテムの説明
- アイテム ID
- プロパティ配置
- プロパティ [優先アイテムを基準にして移動しないようアイテムを固定]
- プロパティ [実装面のアイテムに穴が必要]
- プロパティ [実装リストの作成]
モデル エンクロージャとターゲット エンクロージャで扉の数が異なったり、サイズが大幅に異なったりしている場合、自動解釈の使用が制限されることがあります。この場合、一部のアイテムでは割り当てを行うことができず、ターゲット エンクロージャでこれらのアイテムを手動定義する必要があることがあります。
類似度チェックと一致検索結果
自動解釈では、テンプレートの明確な割り当てなしで作業し、テンプレートとして最適なアイテムを類似度チェックによって決定することもできます。[解釈テンプレートの選択] 選択ダイアログで複数のテンプレートが選択されている場合、類似度チェックが開始し、定義する 3D オブジェクトとの類似度が最も高い、つまり個別のプロパティの一致検索結果に最も近いテンプレートが判別されます。
- アイテムの数
- 個々のアイテムのサイズと位置
- インポートされた STEP ファイル内のアイテムの説明
類似度などの結果が [一致検索結果] ダイアログに表示されます。ここで、最適なアイテムをテンプレートとして選択できます。
関連項目