[断面積 / 直径]、[色 / 番号]、[長さ]、[タイプ] などの最も重要な接続プロパティをプロジェクトに事前に設定できます。これらのプロパティは既定ではすべての接続に割り当てられ、あとから各接続で変更できます。
これらのプロパティはプロジェクトから電位に渡され、電位から信号、ネット、接続へと渡されます。各レベルでデータを手動で変更できます。
接続プロパティは次の順序で継承されます。
注記:
- 接続ポイントの場合の特別な処理として、([接続ポイント ロジック] ダイアログで) ソース接続ポイントのプロパティの値として "未定義" が設定されている場合、ターゲット接続ポイントの対応するプロパティが使用されます。
- P&I ダイアグラムの配管定義で配管名だけを入力し、状態を入力していない場合、配管定義は電位と信号の間で継承順にソートされます。配管定義で状態も指定されている場合、配管定義と信号の順序は同じになります。そのようなときに配管定義と信号の両方で接続プロパティが設定されている場合、グラフィックス上で 1 つ目の定義ポイントの値がその接続に割り当てられます。
たとえば、プロジェクトであるプロパティが指定され、信号ではそのプロパティに別の値が指定されている場合、接続は信号の値を取得します。次の表にこの動作を示します。
プロパティ |
接続ポイント |
プロジェクト |
レイヤー |
端子のターゲット |
電位 |
信号 |
ネット |
ジャンパー生成 |
シールド |
接続定義ポイント |
接続 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソース |
-X1:1 |
||||||||||
ターゲット |
-M1:U |
||||||||||
DT |
-W1 |
-W1 |
|||||||||
L1 |
L1.1 |
17 |
17 |
||||||||
断面積 / 直径 |
1.5 |
0.75 |
0.75 |
||||||||
断面積 / 直径の単位 |
mm² |
sqmm |
sqmm |
||||||||
接続の断面積 / 直径の単位 |
0.75 sqmm |
||||||||||
接続 色 / 番号 |
黒色 |
1 |
1 |
||||||||
説明 |
黒色 |
黒色 |
|||||||||
長さ |
20 |
50 |
500 |
500 |
|||||||
ペア インデックス |
1 |
1 |
|||||||||
シールド |
SH1 |
SH1 |
|||||||||
本質的に安全 |
はい |
可能 |
はい |
||||||||
注釈 |
EPLAN |
EPLAN |
|||||||||
ジャンパー |
未定義 |
ジャンパー |
|||||||||
はい |
いいえ |
はい |
はい |
||||||||
油圧 |
|||||||||||
UXY |
UXY |
||||||||||
高圧管路 / 制御ライン |
高圧管路 |
高圧管路 |
|||||||||
電位名 |
L1 |
L1.1 |
L1.1 |
||||||||
電位 |
L1 |
L1 |
|||||||||
電位タイプ |
L |
L |
|||||||||
電位値 |
230 |
230 |
|||||||||
周波数 |
50 |
50 |
|||||||||
接続されうる電位 |
N、L2、L3 |
N、L2.1、L3.1 |
N、L2.1、L3.1 |
||||||||
線の太さ |
2 |
2 |
|||||||||
線の色 |
赤色 |
青色 |
紫色 |
紫色 |
|||||||
非表示 |
いいえ |
いいえ |
|||||||||
線種 |
------ |
------ |
|||||||||
パターン長 |
1 |
2 |
3 |
3 |
|||||||
レイヤー |
既定 |
既定 |
|||||||||
タイプ |
H05V-K |
H05V-K |
|||||||||
12345 |
12345 |
||||||||||
ワイヤ終端処理のソース |
スリーブ |
スリーブ |
|||||||||
ワイヤ終端処理のターゲット |
スリーブ |
スリーブ |
|||||||||
ソース: スリーブ断面 |
2 |
2.5 |
1 |
1 |
|||||||
ターゲット: スリーブ断面 |
2 |
1 |
1 |
||||||||
ソース: ストリップ長 |
4 |
8 |
8 |
||||||||
ターゲット: ストリップ長 |
4 |
8 |
8 |
接続にはこの他に次のプロパティがあります。
ソースおよびターゲット
接続には必ず、両方の端 (ソースとターゲット) に何が接続しているかについての情報があります。ソースとターゲットは回路図内の位置によって決まります。接続シンボル (アングル、T 分岐など) はターゲットになりません。バスバーとシールドの "丸い図面ノード" は例外です。シールドは通常は片側にだけ接続され、その場合はシールド自体がターゲットになります。
部品
各接続に複数の接続部品を割り当てることができます。部品にはソースとターゲットも割り当てることができます (ケーブル ラグなど)。
DT
各接続に 1 つの DT があります。この DT は特にケーブル接続をケーブルに割り当てる場合に必要です。
接続名称
接続名称は、手動で接続 (接続定義ポイント) に書き込むか、接続番号付けによって自動的に割り当てることができます。
機能定義
機能定義は、機能接続ポイントにおける接続ポイント タイプから取得されるか、接続定義ポイントに指定され、機能接続ポイントでの設定が接続定義ポイントによって上書きされます。機能定義によっては、接続はその他の特殊プロパティを取得します。たとえば、接続がワイヤ接続やジャンパーである場合があります。接続がたとえばケーブルのケーブル接続である場合、ケーブル接続の特殊プロパティが追加されます。
接続に EPLAN での接続の管理方法を指定します。このプロパティを使用して、接続ナビゲーターで接続をソートできます。次の値を使用できます。
- [配置済み]: 配置済み接続。
- [未配置]: 未配置接続。
- [ネット ベース]: ネット定義ポイントに定義されているネット内の接続。
- [ジャンパー (自動)]: 自動生成されたジャンパー。端子またはピンに手動サドル ジャンパーが定義されているか、分散端子間にジャンパーを作成する場合に自動生成されます。
- [直接 (自動)]: オス ピンとメス ピンとのダイレクト接続。ダイレクト接続ポイントを持つシンボルによって生成されます。
- [マルチライン (自動)]: 単線表示で接続定義ポイントに定義されているマルチライン接続。
- [未ルーティング]: ルーティングされていない接続。
これらの接続プロパティには接続ナビゲーターまたは接続定義ポイントからアクセスできます。接続は描画中にただちには更新されないので、グラフィカル エディターで自動接続ラインを直接選択することによって接続プロパティにアクセスすることはできません。
複数のページにまたがる接続は、ページを閉じたあとで部分接続からコンパイルされます。
接続ナビゲーターで接続データを変更して接続定義ポイントに書き戻すことができます。
多言語接続カラー
接続、接続定義ポイント、電位定義ポイントには [接続: 色 (多言語)] プロパティがあります。接続カラーはこのプロパティによって多言語テキストとして保存されます。カラー コードは [プロパティ <...>] ダイアログの [色 / 番号] フィールドから取得され、割り当てテーブルに従ってプロジェクト プロパティのカラー名に割り当てられます。このとき、大文字と小文字は区別されます。[色 / 番号] フィールドの値が変更されるたびにこのプロパティが自動的に更新されます。
接続定義ポイントの [プロパティ <...>] ダイアログを開き、[接続定義ポイント] タブを選択しています。[色 / 番号] フィールドに値として「BK」と入力しています。[設定: 接続カラー] ダイアログ ([オプション] > [設定] > [プロジェクト] > [<プロジェクト名>] > [接続] > [接続カラー]) で、エントリ [黒色] がカラー コード BK に割り当てられています。この場合、[接続: 色 (多言語)] プロパティに [黒色] という値が表示されます。
ただし、[色 / 番号] フィールドに値として「bk」と入力した場合、この値は割り当てられず、エントリは変更されません。この場合、[接続: 色 (多言語)] プロパティに値 bk が表示されます。
関連項目