理由
フル DT にすでに存在する 1 つ以上の構造識別子が、機能、構造ボックス、ブラック ボックス、または中継ポイントの [プロパティ <...>] ダイアログの [表示 DT] フィールドに手動で入力されました。
デバイスが非常に密接して配置されている回路図の場合、フル DT にすでに含まれている手動で配置された構造識別子によって、回路図がたちまち読みにくくなることがあります。このチェック ランによって、不要な構造識別子を特定することで、プロジェクトが整理された状態に維持できます。
プロジェクトで、識別子ブロックが "上位階層機能" および "実装位置" のページ構造を使用しています。"上位階層機能" 識別子ブロックに接頭記号 "=" が付いた構造識別子 "ANL" を割り当て、"実装位置" 識別子ブロックに接頭記号 "+" が付いた構造識別子 "EBO" を割り当てています。
フル ページ名が "=ANL+EBO/1" である 1 つ目のページに表示灯などを配置し、そのコンポーネントの [プロパティ <...>] ダイアログを開きます。[表示 DT] フィールドにエントリ "-H1" が表示されます。EPLAN ではプロジェクトの作成時に定義したページ構造がデバイスに必ずインポートされるため、[フル DT] には、表示 DT の他に、そのページの構造識別子も含まれています。ページ構造は表示 DT の前に配置されます。このため、表示灯のフル DT のエントリは "=ANL+EBO-H1" になります。
表示灯の表示 DT が "+EBO-H1" になるように、[表示 DT] 内の識別子 "-H1" に文字列 "+EBO" を手動で追加します。EPLAN では重複するエントリが認識され、自動的にエントリが 1 つに減らされるため、この追加はフル DT に影響しません。このため、フル DT は変わりません。ただし、回路図で、このコンポーネントには長い DT、つまり "+EBO-H1" が表示されます。
解決方法
- [メッセージ管理] ダイアログのポップアップ メニューの [移動 (グラフィックス)] 機能を使用して、回路図でその機能を特定します。
- コンポーネントの [プロパティ <...>] ダイアログを開き、[表示 DT] および [フル DT] プロパティ フィールド内のエントリを比較します。
- [表示 DT] 内の余分な構造識別子、つまり [フル DT] フィールドにすでに含まれている構造識別子をすべて削除します。
- 新しいチェック ランを開始します。