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配管データの転送

配管のデータには、管クラスと物質、およびセグメント テンプレート ナビゲーターでその管クラスと物質に指定されている各プロパティが含まれます。これらのデータを総称で配管データと呼びます。

配管データは配管定義ポイントと接続定義ポイントに表示でき、その一部は P&I ダイアグラム ページ上の機能にも表示できます。このために、オブジェクトに応じて、プロパティ選択に "配管定義ポイント"、"配管プランニング オブジェクト"、"管クラス"、"物質" などの各種ソース オブジェクトが表示されます。"管クラス" / "物質" ソース オブジェクトは、各オブジェクトに管クラス / 物質が選択されている場合にだけプロパティ選択で使用できます。

論理モデルへの転送の依存

配管に定義されているデータは、電気工学における電位信号と同様に動作します。このため、電位と信号の一部の機能も、これらのプロセス工学プロパティに適用されます。

したがって、設定されている配管名、管クラス、物質は、接続ポイント ロジックで設定されている電位転送を基準にして、機能を越えてその他の接続に転送されます。

一部の機能では、[シンボル / 機能データ] タブの [信号分離あり] チェック ボックスが (ポンプ、制御弁などで) オンになっています。信号と同様に、このような機能の状態は転送されません。

配管定義ポイントへの転送

配管プランニング オブジェクトを配管定義ポイントとして配置したり、配置済みの配管定義ポイントに割り当てたりした場合、配管データ (管クラス、物質、関連プロパティ) が各配管定義ポイントに転送されます。

配管定義ポイントに配管プランニング オブジェクトを転送する際には、プロパティ [接続: 断面積 / 直径] (ID 44085) も考慮されます。これにより、配管の断面積または直径を事前計画で事前に指定できます。

接続の断面積 / 直径の単位はプロセス工学接続のプロジェクト全体の既定の設定から採用されます (メニュー パス: [オプション] > [設定] > [プロジェクト] > [<プロジェクト名>] > [接続] > [プロパティ][プロセス工学] タブ)。

プロパティ ダイアログへのデータの入力

管クラスやその他の配管データは、対応するプロパティを使用して接続、接続定義ポイントと、一部は機能にも保存できます。たとえば、機能には物質を入力できません。

管クラスまたは物質自体にも、[...] ボタンを使用して選択ダイアログを開き、テンプレートとして事前に定義されている管クラスまたは物質を選択できます。

注記:

一貫性を確保するため、管クラスと物質は接続、接続定義ポイント、機能には入力しないで、配管定義ポイントと配管プランニング オブジェクトにのみ入力することをお勧めします。これにより、P&I ダイアグラム内の配管全体に配管データを定義できます。

プロパティ ダイアログと選択した管クラス テンプレートで値が異なる場合、プロパティ ダイアログ内の値が黄色の背景でハイライトされます。管クラス テンプレートに値が入力されているフィールドだけが黄色の背景色でハイライトされます。

プロパティ ダイアログで管クラスを選択すると、その管クラスのデータがセグメント テンプレート ナビゲーターから P&I ダイアグラム内の接続または配置済みオブジェクトに転送されます。これによって、手動エントリは除去され、黄色は表示されなくなります。

接続への転送

接続の更新中、配管定義で指定したデータが接続に転送されます。このようなデータには、[配管名][管クラス][物質] プロパティ、リンク先の配管プランニング オブジェクト (あれば) などがあります。

接続に入力されている管クラスは接続定義ポイントの管クラスよりも優先され、接続定義ポイントは配管定義ポイントよりも優先されます。このため、配管定義ポイントに管クラスが設定され、同じ配管 / 自動接続ラインに配置されている接続定義ポイントには別の管クラスが設定されている場合、接続定義ポイントの管クラスが接続に割り当てられます。

メッセージ クラス 005 "接続" のチェック ラン メッセージ "005090" を使用して、配管定義に入力されているものとは異なる管クラスを持つその他の接続が配管内にあるかどうかをチェックできます。

ヒント:

接続プロパティは接続自体には表示できず、配管定義ポイントまたは接続定義ポイントに表示できます。配管が広範囲にルーティングされているときに配管データを P&I ダイアグラム内の別の位置にも表示する場合、その配管に属する自動接続ラインに "空" の接続定義ポイントを挿入できます。[表示] タブでプロパティを選択することで、接続のプロパティ ([管クラス] など) やリンク先の配管プランニング オブジェクトのプロパティ ([名称] など) を P&I ダイアグラムに表示できます。定義済みの配管に接続定義ポイントを配置すると、プロパティ選択でソース オブジェクト "接続定義ポイント" および "接続" に加え、ソース オブジェクト "配管プランニング オブジェクト" を選択可能になります。

接続番号付け

P&I ダイアグラムで定義されている配管は接続の番号付けでも考慮されます。[接続番号付け: 書式] ダイアログの書式要素 "配管データ" を使用することで、たとえば、P&I ダイアグラム内の配管の接続セクションに配管番号や配管名などを指定できます。

配管データの更新と機能への転送

事前計画ナビゲーターで [詳細計画の更新] ポップアップ メニュー アイテムを使用して、配管プランニング オブジェクトで変更された配管データ (管クラス、物質、接続の断面積 / 直径など) を、P&I ダイアグラム内のリンク先の配管定義ポイントに転送できます。これに伴い、既存の配管データは削除されます。

配管プランニング オブジェクトにリンクしているどの配管定義ポイントにも管クラス / 物質が入力されていない場合、このポップアップ メニュー アイテムを実行すると、グラフィックス上で 1 つ目の配管定義ポイントにのみ管クラス / 物質が転送されます。

詳細計画が更新された場合、配管プランニング オブジェクトからの配管データも P&I ダイアグラム内の配管の機能 / デバイスに転送されます。

事前計画なし、つまりリンク先の配管プランニング オブジェクトなしで P&I ダイアグラムで配管を定義した場合でも、配管定義ポイントの修正後の配管データ (別の管クラスなど) を関連する接続と機能に転送する必要が生じることがあります。これには、配管ナビゲーターでその配管定義ポイントを選択し、ポップアップ メニュー アイテムの [配管の更新] を選択します。

関連項目