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収容能力の表示

接続ルーティングが行われたあと、ワイヤが通るワイヤ ダクトルーティング パスがプログラムで認識されます。ワイヤ ダクトの寸法とワイヤの外径が既知である場合、プログラムはルーティング パスがすべてのワイヤを収容するのに十分に大きく寸法付けされているかどうかを予測できます。

接続数が大きくなると、ワイヤ ダクト内のワイヤの数も増えます。これにより、特にワイヤ ダクトのジャンクション領域でスペースの問題が発生します。収容能力の表示機能により、ワイヤ ダクト内に確保されたスペースや手動ルーティング パスに関するフィードバックを得られます。こうすることで、より短いけれども過剰割り当てになる別のパスを使用せずに、より空いているルーティング パスに強制的にルーティングするために特定のルートを変更する必要があるかどうかがわかります。

自動ルーティング パス (ワイヤ ダクト) の場合、含まれるワイヤ ダクトの寸法からルーティングされた接続で使用できる断面積が計算されます。手動ルーティング パスが自動ルーティング パスに接続されている場合には、この断面積を手動ルーティング パスに引き継ぐことができます。そうでない場合、[断面積] ルーティング パス プロパティに既定値を入力する必要があります。実際の収容能力は、ルーティング パスで使用可能な断面積とルーティングされた接続の使用する断面積から計算されます。

ワイヤ ダクトの収容能力が色分けされて表示されます。この場合、次の 3 つの状態が区別されます。

収容能力の上限と警告レベルはプロジェクト設定なので、調整が可能です。既定では、収容能力の上限は 80% で、警告レベルは 70% です。

注記:

接続ポイント パターンがない部品配置間に [接続ポイント位置による (自動)] を使用して接続をルーティングした場合、長すぎるワイヤが生成されることがあり、そのようなワイヤは、あとから配線する際にワイヤ ダクト内でループ状に配置する必要があります。この場合、計画時の収容能力計算ではワイヤ ダクトの実際の収容能力は表示されません。

接続ポイント パターンがないルーティング接続の長さを計算する手順は、[ルーティング] タブの [オプション] > [設定] > [プロジェクト] > [<プロジェクト名>] > [ルーティング接続] > [一般] メニュー アイテムを使用して設定できます。

  1. メニュー アイテムの [ビュー] > [接続] > [収容能力] を選択します。

    ワイヤ ダクトの透明度はすべて 80% に設定されています。

    計算された収容能力は、ワイヤ ダクトの底部に色の付いた面で表示されます。手動ルーティング パスのベース カラーで収容能力が表示され、そのまわりに透明な立方体が生成されます。

収容能力の更新

ルーティングされた接続のルーティング パス ネットワークを変更するたびに、収容能力を再度計算する必要があります。

  1. メニュー アイテムの [プロジェクト データ] > [接続] > [収容能力の更新] を選択します。

    ワイヤ ダクトと手動ルーティング パスの現在の収容能力が計算され、色の付いた面で表示されます。

関連項目