合計消費電力を正確に計算するためには、特定のプロパティを設定することで関連するコンポーネントを準備する必要があります。
- 一般条件をプロジェクトのプロパティとしてエンクロージャで定義する必要があります。
- 部品データをデバイス / バスバーごとにプロパティとして定義します。メーカーから提供されているデータ シートから適切な値を取得します。
必須条件:
- プロジェクトを開いていること。
- レイアウト スペース ナビゲーターが開いており、レイアウト スペースが開いていること。
- プロジェクトのプロパティとして、次のプロパティの値を入力します。
- エンクロージャ (= 計算する空調範囲) のプロパティとして、消費電力計算の一般条件を表す値を入力します。
- 各デバイス部品の [プロパティ] タブでデバイスの部品データとして消費電力の値を入力します。
- デバイスにグローバル プロジェクト プロパティ [熱設計: 同時性係数] とは異なる値を指定する場合、部品配置のプロパティとしてプロパティ [熱設計: 同時性係数 (デバイス)] の値を入力します。
- [プロパティ] タブで各バスバー部品の部品データとしてバスバーの次の部品プロパティの値を入力します。選択した材料に応じて、一部の値は自動的に設定されます。
- 部品配置の電流供給側バスバーでプロパティ [熱設計: 動作電流] の値 (例: 800 A) を入力します。
- レイアウト スペース ナビゲーターで、合計消費電力を計算するレイアウト スペースを選択します。
- メニュー アイテムの [ユーティリティ] > [レポート] > [合計消費電力の計算] を選択します。
- [消費電力の計算] ダイアログで、レポートする空調範囲を選択します。
- [OK] をクリックします。
入力した値に基づいて合計消費電力が計算され、[熱設計: 空調範囲の合計消費電力[n]] プロジェクト プロパティに入力されます。
プロパティ名 |
値の例 |
---|---|
熱設計: 電圧 |
230 V |
熱設計: 周波数 |
50 Hz |
熱設計: 同時性係数 |
0.75 |
プロパティ名 |
値の例 |
---|---|
熱設計: 空調範囲 |
1 |
熱設計: 最高外部温度 |
50° |
熱設計: 最高内部温度 |
65° |
熱設計: 最低外部温度 |
0° |
熱設計: 最低内部温度 |
0° |
熱設計: 設置状況 |
シングル ハウジング、自立式 |
プロパティ名 |
値の例 |
---|---|
標準長さ |
900 mm |
レール断面 |
40 mm² |
レール材料 |
銅 Cu-ETP CW004A |
導電率 (+20 °C) |
57 MS/m (= 1 メートル当たりのメガ ジーメンス) |
温度係数 |
0.004 1/K |
注記:
消費電力のすべての入力は値と単位ワットの形式 (例 "10 W") で行います。
単位の指定は必須です。空白を使用できます (例 "10 W")。
関連項目