スイッチ ギアの熱設計では、空調範囲 (エンクロージャ) 内で消費電力が均等に分布していることが特に重要です。消費電力の分布が不均等になってホット スポットが生じることがないようにするため、空調範囲における消費電力中心を特定します。この際、空調範囲が仮想的に上半分と下半分に分割され、どちらの側で消費電力が著しく大きくなっているか (>=25%) が計算されます。
このテストの結果に基づいて、空調範囲全体で消費電力が均等に分布して、信頼性の高い空調が可能になるように、影響を受ける部品配置のレイアウトを変更する必要があります。空調コンポーネントに気流ガイド用アクセサリを挿入することも可能です。
必須条件:
- プロジェクトを開いていること。
- レイアウト スペース ナビゲーターが開いており、レイアウト スペースが開いていること。
- プロジェクト プロパティの [熱設計: 同時性係数] プロパティの値が指定されていること。
- [熱設計: デバイス消費電力] プロパティの値が部品に対して割り当てられていること。
- 部品配置が空調範囲に割り当てられていること。
- チェック対象の空調範囲 (エンクロージャ) を選択します。
- メニュー アイテムの [プロジェクト データ] > [メッセージ] > [プロジェクトのチェック] を選択します。
- "Pro Panel" チェック ラン スキームを使用してチェック ランを実施します。
チェックした空調範囲で消費電力の不均等な分布が検出された場合、チェック ラン "026099" の結果に表示されます。 - 部品配置のレイアウトを移動して変更し、消費電力中心として報告された範囲における不均等が緩和されるようにします。
関連項目