"熱設計" の専用ビューは、プラント設計者が最も効果的な空調ソリューションを計画する際に役立ちます。これらのビューは、Rittal の部品データに基づく、EPLAN Data Portal を介して取得された部品配置にのみ表示されます。
- 気流方向
- 最適な空調が施された領域
- 気流関連予約済み領域
- 消費電力密度
部品プロパティ [最大消費電力] に値が指定されている場合、すべてのデバイスと端子で "消費電力密度" ビューを使用できます。これに対し、その他のビューは Rittal 空調コンポーネントでのみ表示されます。
[ビュー] > [熱設計] メニューですべてのビューを有効または無効にすることができます。
注記:
[気流方向]、[最適な空調が施された領域]、および [気流関連予約済み領域] ビューを利用するには、認証コードが必要となります。これは Rittal の Web サイトからオンラインで入手できます。認証コードを使用して、これらの機能専用の EPLAN ライセンスを有効にすることができます。
有効にした機能を使用できるのは、EPLAN Data Portal を介してメーカー Rittal から取得できる拡張された部品データを使用した場合のみです。
気流方向
空調コンポーネントを設置する際に重要となるのは、気流が計画どおりに流れることです。
- 冷気の流れが稼働中のコンポーネントに直接当たっているか。
- 現在の気流が自己換気コンポーネントの気流を妨げていないか。
計画時にこれらの要件に対処するために、気流方向を表す矢印を使用して、影響を受けるコンポーネントにおける冷気と暖気の方向を表現できます。気流方向では、各吸気口と排出口で流入および流出する気流のタイプと方向を表します。
- 冷気流 (青色)
- 暖気流 (赤色)
気流方向が示されている部品マクロをプロジェクト計画中にレイアウト スペースに配置した場合、気流方向を表示できます。
空気誘導装置 (エア ダクトやカバー栓) に存在するアクセサリは、気流方向の表示に影響を与えます。これらのアクセサリが流路内に配置されている場合、気流方向はメイン部品の配置位置ではなく、アクセサリの位置に表示されます。
最適な空調が施された領域
最適な空調が施された領域とは、空調装置がその空気循環能力に基づいて確実に空調可能な領域のことです。最適な空調が施された領域をレイアウト スペース内の配置済み部品マクロに表示できます。空調コンポーネントのいわゆる冷気の "到達範囲" により、最適な空調が施された領域の範囲が決定されます。廃熱を排出するコンポーネントは、できればこの領域内に配置すると良いでしょう。
気流関連予約済み領域
気流関連予約済み領域は部品データのメーカーによって部品に定義されています。予約済み領域は各気流方向に割り当てることができます。予約済み領域とは、空調の効果を最大にするために障害物がない状態にする必要がある領域のことです。空気誘導装置 (エア ダクトやカバー キャップなど) を配置した場合、予約済み領域の表示が変わります。
消費電力密度
望ましくない場所にアイテムを配置した場合、エンクロージャ内にホット スポットが生じることがあります。プロジェクト計画の段階でホット スポットが生じうる箇所を事前に検出するには、部品配置でこれらのホット スポットを 5 色で表示する必要があります。コンポーネントの消費電力密度がこの表示に関連します。消費電力密度は、コンポーネントの [最大消費電力] 部品プロパティと部品配置の表面積に基づいて計算されます。これは対応するプロパティ (デバイス消費電力など) が存在する場合に自動的に計算されます。
注記:
消費電力のすべての入力は値と単位ワットの形式 (例 "10 W") で行います。
単位の指定は必須です。空白を使用できます (例 "10 W")。