オペレーショナル シーケンス シートは既存のページまたは別の新規ページ上に作成できます。オペレーショナル シーケンス シートのページを新規作成する場合、"概要" ページ タイプを使用してください。機能ダイアグラムの場合、このような新規ページのページ プロパティに、[フォーム名] プロパティで使用するフォームを入力します。GRAFCET ダイアグラムの場合、フォームが保存されている必要はありません。
機能ダイアグラム用に "グラフィックス (*.f28)" タイプの次の 2 つのフォームが用意されています。これらのフォームは 3 mm のグリッドに基づいています。
機能の配置
EPLAN の機能を機能ダイアグラムまたは GRAFCET ダイアグラムに挿入する主なダイアログとしてデバイス ナビゲーターを使用します。このとき、機能が回路図にすでに配置されているか、[新規デバイス] ポップアップ メニュー アイテムを使用して新しい未配置のデバイスとして生成されているかは重要ではありません。
開いているページに機能を配置するには、デバイス ナビゲーターで機能をマークし、[配置 (機能)] > [シンボル] ポップアップ メニュー アイテムを選択します。これにより、プロパティ テキスト (表示 DT、機能テキストなど) と (すでに説明した [シンボル グラフィックスを使って機能を配置する] プロジェクト設定によっては) 機能のシンボル グラフィックスがカーソルに追従し、これらをダイアグラム内に配置できます。
配置する際には、各種プロパティ テキストと (同様に配置されている場合には) 機能のシンボル グラフィックスが 1 つのグループになります。これによってこれらのプロパティをまとめて編集、移動、削除できます。
機能ダイアグラムのプロパティ
既定では、[表示 DT]、[機能テキスト]、[状態] プロパティの値が機能に出力されます。機能ダイアグラムに表示される機能のプロパティは、選択されている特殊シンボルによって異なります。
機能ダイアグラムでは、プラントまたはデバイスの状態を表示可能であることが重要です。このため、新しいインデックス付きプロパティ [状態 [1 ~ 10]] (ID 20285) を使用できます。このプロパティはデバイスのプロパティ ダイアログで [プロパティの選択] ダイアログから選択できます。
マクロの配置
シンボルベースの機能ダイアグラムを作成する場合、部品マクロのグラフィックスを機能ダイアグラムに配置することもできます。この場合は、デバイス ナビゲーターで部品を介してマクロが保存されているメイン機能を選択し、ポップアップ メニュー アイテムの [配置 (機能)] > [マクロ グラフィックス付き] を選択します。
この操作では、マクロの基になる機能が内部でグラフィックスに変換されます。このとき、使用可能な 1 つ目の表示タイプと使用可能な 1 つ目のマクロ バリアントが使用されます。グループ化されたマクロのグラフィックスとメイン機能のプロパティ テキストがカーソルに追従し、これらをダイアグラム内に配置できます。
注記:
プロジェクト設定 [シンボル グラフィックスを使って機能を配置する] はマクロの機能の配置には影響しません。マクロ グラフィックスは常に一緒に挿入されます。
機能とマクロの配置の特徴
- 機能を配置する場合、現在選択されている機能のシンボルが使用されます。ナビゲーター ツリーまたはデバイス階層レベルで選択した場合、1 つ目のメイン機能のシンボルが使用されます。マクロを配置する場合、選択されている機能にかかわらず、必ずメイン機能の部品マクロが使用されます。
- 選択されている機能に使用可能なシンボルがないか、部品マクロが保存されていない場合、シンボル / マクロを選択するよう求められます。
- シンボル グラフィックス / マクロ グラフィックスが [シンボル / マクロ グラフィックスのターゲット サイズ] プロジェクト設定で指定されているサイズより大きい場合、グラフィックスは縮小されます。この際に拡大は行われません。
- さらに、[シンボル / マクロ グラフィックスの位置] プロジェクト設定を使用して、配置するシンボル グラフィックス / マクロ グラフィックスの位置のオフセットを定義できます。プロパティ配置用特殊シンボルの挿入ポイントがオフセットのベース ポイントとなります。
スケールとプロセス シーケンスの挿入
EPLAN から機能ダイアグラムの左側の説明エリアに機能を配置したあとで、時間 / ステップ スケールとプロセス シーケンスをダイアグラムに挿入する必要があります。
事前に用意されているフォームにはすでに時間 / ステップ スケールが含まれています。マクロなどを使用してスケールの値を挿入できます。このため、マスター データにサンプル値を含むマクロ Numbers.ema が用意されています。
グラフィカル要素 (ポリラインなど) を使用してプロセス シーケンスを描画する必要があります。EPLAN には機能ダイアグラムのいくつかの一般的な要素を速やかに挿入するためのサポートが備わっています。矢印、信号ポイント、AND 演算、および OR 演算を、各機能ダイアグラム内に描画できます。これには、[挿入] > [オペレーショナル シーケンス シート] メニュー パスから対応するメニュー アイテムを使用します。
GRAFCET ダイアグラム内のプロセス シーケンス
GRAFCET ダイアグラムでは、メニュー パスの [挿入] > [オペレーショナル シーケンス シート] > [GRAFCET] で、メニュー アイテムの [ステップ]、[ステップと遷移]、[アクション]、[アクションと接続]、および [遷移] を使用できます。GRAFCET 要素を貼り付ける際に、Tab キーを押して設定済みの各種バリアントを切り替えることができます。このようにして、適切な長方形を選択することで、初期ステップ、包括的ステップ、マクロ ステップなどを挿入できます。
挿入された GRAFCET 要素にアスタリスク (*) が表示されている場合、ステップ名、遷移名、遷移条件、アクション識別子などのテキストをここに入力できます。GRAFCET 要素の各種オブジェクトが 1 つのグループにまとめられます。グループ化を元に戻さずに単一のテキストを直接入力するには、Shift キーを押しながら各アスタリスクをクリックすることで[プロパティ - テキスト] ダイアログを開きます。
その他の情報 (引用符で囲んだコメントなど) を GRAFCET ダイアグラム内にグラフィカル テキストとして挿入できます。
GRAFCET ダイアグラムにテキストを作成する場合、次のような特殊文字を挿入できます。
- 上向き矢印 (↑)
- 下向き矢印 (↓)
- 等しくない (≠)
注記:
フォントによっては一部の特殊文字は使用できません。そのような特殊文字を使用する場合、[設定: フォント] ダイアログで適切なフォントを選択する必要があります。
関連項目