..\<バージョン番号>\cfg ディレクトリにある festo.cfg ファイルで、インポートする Festo 部品プロパティを定義できます。Festo 部品の EPLAN マクロやシンボルへの割り当てもここで行うことができます。プロパティのユーザー独自の割り当ても定義できます。
構成ファイルはさまざまなセクションに分かれています。"Festo-Settings" のセクションでプロパティ割り当てを定義できます。これにより、部品番号の構成方法の設定などができます。"Festo-MacroMapping" セクションは、Festo 部品へのマクロの割り当てを定義します。
構成ファイルの編集には次の規則が適用されます:
- ファイルの最大サイズは 400000 バイト (コメントを含む) です。
- データ行の最後は \r\n (改行) で終えます。
- 1 行あたり最大 255 回の演算が可能です (+ | - | * | /)。
- データは割り当てプロパティ (つまり、値が割り当てられるプロパティ) がサポートする形式 (文字列、倍精度、長精度、ブール) で計算されます。
- IF 条件を使用して、1 対のプロパティのみを比較できます。
- IF 条件では次の比較演算子を使用できます: (==; !=; <; >; <=; >=)。
- IF 条件を評価する際には、大文字小文字の区別が重要です。
- ELSE 分岐はありません。構成ファイルは順番に処理されます。
- ブール値は次のように定義されます: 0 = 偽、>0 = 真。
- コメント行には "; " (; およびスペース) を付けます。
- 文字列は "..." で定義されます。
- プロパティのプレースホルダーは[#<プロパティ名>] によって定義されます。
- インデックス付きプロパティにはインデックスを使用してアクセスできます。
- 変数は[$<変数名>] で定義されます。
- インポート時の EPLAN の表示言語が尋ねられる場合があります。
インポート モード
構成ファイルの "DataImportSetting" セクションで、次の構文を使用してインポート モードを定義します:
ImportMode=<番号>
インポート モードにより、EPLAN 内部の部品管理へインポートする際に、部品を上書きするか、または既存のデータに追加するかが定義されます。次のインポート モードを使用できます:
- 0 =[新規レコードを追加する]: これは既定の動作です。既存部品は変更されません。現在存在しない新規部品のみがインポートされます。
- 1 =[既存レコードを更新する]: 既存部品が新しい値で上書きされます。新規部品はインポートされません。
- 2 =[既存レコードを更新し、新規レコードを追加する]: 既存部品が新しい値で上書きされます。新規部品もインポートされます。
プロパティの割り当て
プロパティは構成ファイルの "Festo-Settings" セクションで、次の構文に従って割り当てられます:
<プロパティ番号> = "<値>"
警告:
"Festo Settings" セクションの既定のプロパティは、インポートの後に EPLAN 部品を確実に作成するために使用するので、変更してはなりません。
22007 = "FESTO"
22008 = "FESTO"
22132 = 1
22135 = 1
22022 = 1
22138 = 2
22041 = 30
22023 = 1
これにより次のプロパティが定義されます:
番号 |
名前 |
タイプ |
値 |
---|---|---|---|
22007 |
メーカー |
文字列 |
FESTO |
22008 |
サプライヤー |
文字列 |
FESTO |
22132 |
ブール |
1、つまりチェック ボックスはオン |
|
22135 |
分野: 空圧 |
ブール |
1、つまりチェック ボックスはオン |
22022 |
長精度 |
1、つまり実装パネル |
|
22138 |
一般的な製品グループ |
長精度 |
2、つまりフルード |
22041 |
製品グループ |
長精度 |
30、つまりパワー ユニット / プラント |
22023 |
長精度 |
1、つまりコンポーネント |
上記の規則に従って、追加のプロパティを定義できます。構成ファイルは順に処理されるので、独自定義はセクションの最後に追加することを推奨します。
インポートする Festo プロパティの定義
インポートする Festo プロパティは xDKI–プレーンテキスト名 (これは言語に依存しない Festo プロパティの名前です) で指定されます。名前は大文字と小文字が区別されます。
インポートできる Festo 部品データは次のとおりです:
-
Benennung -
Typ -
VPE -
ME -
KTN -
XHUB -
XHUBMin -
XHUBMax -
PRICE -
TOTALPRICE -
Text -
Prod_Txt -
REMARKS -
Menge -
Teilenummer -
SymbolId.
プロパティのプレースホルダーは先頭に文字 "#" を付けて指定します。
構文: [#<プロパティ名>]
Festo プロパティの場合: [#<xDKI わかりやすい名前>]
次のエントリでは、注釈フィールド (Festo プロパティ "REMARKS") が [説明] <22009> EPLAN プロパティにインポートされます:
Festo の [タイプ] フィールドが EPLAN の [部品番号] フィールドにインポートされます。部品番号の最初にテキスト "FESTO_" が付きます。
[タイプ] フィールドも EPLAN の [オーダー番号] フィールドにインポートされますが、テキストが付け加わることはありません。
これには、festo.cfg ファイルに次のエントリが必要です:
22003 = [#Typ]
注記:
将来、新規 Festo プロパティが新しい Festo 製品カタログに追加された場合、対応する xDKI-プレーンテキスト名で指定することで、これらもインポートできます。
インデックス付きプロパティ
インデックス付きプロパティ (フリー プロパティなど) にアクセスできます。
構文: <EPLAN プロパティ番号>.<インデックス>
次のエントリにより、注釈フィールド ("REMARKS" Festo プロパティ) の内容が EPLAN プロパティ [フリー プロパティ: 説明] <22146> にインデックス "1" を付けてインポートされます:
その他のカスタマイズ
構成ファイルで、さまざまなインポートのカスタマイズを行うことができます。なかでも、次のコマンドや要素を使用できます。構成ファイルの冒頭にある規則を必ず確認してください。
IF 条件
IF 条件は割り当てファイル内で使用できます。IF 条件を使用して、1 対のプロパティのみを比較できます。IF 条件を評価する際には、大文字小文字の区別が重要です。次の比較演算子を使用できます:
- == (等しい)
- == (等しくない)
- < (未満)
- > (よりも大きい)
- <= (以下)
- >= (以上)
ハイパーリンク
部品データ内のハイパーリンクから、部品の現在のドキュメンテーションと技術データがある Festo Web サイトへアクセスできます。インポートの際には、ハイパーリンクは自動的に [ファイル / ハイパーリンク 1] フィールド ([部品管理] モジュールの [ドキュメント] タブ) に入力されます。
表示言語
#EPLAN.Lng プレースホルダーを使用して、プロパティを特定の言語で表示できます。インポートの際、このプレースホルダーには現在の表示言語が入ります。
構文: long=[#EPLAN.Lng]
警告:
インポート時の表示言語はそのプロパティに永久に入力され、表示言語が変更されても更新されません。言語は、表示言語を変更して部品を再インポートすることでのみ変更できます。これを行う場合、古い部品は削除する必要があります。
言語は lang=<言語> エントリ (lang="en_US" など) を使用して直接入力することもできます。
変数
設定ファイルの値の一時保管場所では、タイプ "文字列" の 10 個の変数が使用できます (この目的の場合、EPLAN プロパティを誤用しないこと)。変数は前に文字 "$" を付けて指定します。
構文: [$EPLAN.Str0] … [$EPLAN.Str9]
変数に割り当てられた値はインポート中に一時的に使用できるのみであり、インポートする Festo 部品プロパティのいかなる値も変更されません。
EPLAN.Str0 変数は、Festo Web サイトで提供されない代替表示言語を割り当てるために構成ファイルで使用されます。
if ([$EPLAN.Str0] == "da_DK") [$EPLAN.Str0] = "en_US"
最初のエントリは現在の EPLAN 表示言語の値を EPLAN.Str0 変数に保存します。現在の表示言語がデンマーク語の場合、インポート時にこれが英語に変更されます。
この例では、販売価格は購入価格に基づいて計算されます。変数は文字列のみなので、計算するためには適切な EPLAN プロパティを "誤用" しなければなりません。$EPLAN.Str1 変数を使用してこのプロパティの内容を保存し、計算後に復元します。つまり、失われるデータはありません。
[$EPLAN.Str1] = 22110
if (22109 > "0") 22110 = 22109 / 100 * 25 + 22109
if (22109 >= "50") 22110 = 22109 / 100 * 15 + 22109
if (22109 >= "100") 22110 = 22109 / 100 * 10 + 22109
22107 = 22110
22110 = [$EPLAN.Str1]
行 1: Festo "PRICE" プロパティの内容が EPLAN プロパティ [購入価格/価格単位 通貨 1] <22109> に保存されます。
行 2: プロパティ [購入価格/価格単位 通貨 2] <22110> の値が $EPLAN.Str1 変数に保存されます。
行 3 から 5 まで: プロパティ [購入価格/価格単位 通貨 1] <22109> の値が比較され、数字に応じて 25%、15%、または 10% 増加されます。新しい値がプロパティ [購入価格/価格単位 通貨 2] <22110> に保存されます。
行 6: プロパティ [購入価格/価格単位 通貨 2] <22110> の値がプロパティ [販売価格 通貨 1] <22107> に保存されます。
行 7: $EPLAN.Str1 変数に保存された値がプロパティ [購入価格/価格単位 通貨 2] <22110> に書き戻されます。
マクロまたはシンボルの割り当て
構成ファイルの "Festo-MacroMapping" セクションで、次の構文に従ってマクロまたはシンボルが Festo 部品に割り当てられます:
マクロの場合:
if ([#SymbolId] == "<オーダー番号>") 22145 = "<サブディレクトリ>\<マクロ名>.EMA"
または
if ([#SymbolId] == "<オーダー番号>") 22145 = "<サブディレクトリ>\<マクロ名>.EMS"
シンボルの場合:
if ([#SymbolId] == "<オーダー番号>") 22146 = "<サブディレクトリ>\<シンボル名>.ESY"
if ([#SymbolId] == "00991001") 22145 = "FESTO\P_V_0100.EMS"
if ([#SymbolId] == "00991002") 22145 = "FESTO\P_V_0101.EMS"
...
これにより、EPLAN プロパティ [オーダー番号] <22003> が Festo "SymbolId" プロパティに割り当てられます。<22145> は EPLAN の [マクロ] プロパティです。
関連項目