このバージョンでは、AutomationML 書式での PLC データ交換に関して次のような機能強化が行われました。
- PLC 構成プログラムのサポート:
- デバイス固有の構成値のエクスポート
- 最新の AutomationML バージョン 1.1.0 のサポート
PLC データ インポートの機能も強化されました。この結果、PLC データ交換の安定性が向上しました。
その他の PLC 構成プログラムのサポート
次の PLC 構成プログラムでも AutomationML 書式での PLC データ交換が可能になりました。
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Rockwell Automation Studio 5000 -
Siemens TIA Selection Tool
このために、[PLC データのエクスポート] ダイアログで [PLC 構成プログラム] フィールドのドロップダウン リストからこれに対応する新しいエントリを選択できます。
デバイス固有の構成値のエクスポート
AutomationML 書式での PLC データ交換の際に、デバイス固有の構成値もエクスポート ファイルに出力可能になりました。このために、[設定: AutomationML エクスポート] ダイアログで新しいチェック ボックス [デバイス固有の構成値をエクスポート] を使用可能になりました。この機能を使用するためには別途ライセンスが必要です。
デバイス固有の構成値は部品管理で [プロパティの構成] ダイアログを使用してユーザー定義プロパティとして定義されています。AutomationML 書式での PLC データ交換の際にこれらのプロパティが考慮されるためには、[カテゴリ] フィールドに値 "PLC データ" を入力し、[割り当て] フィールドに値 "部品" を入力し、さらにチェック ボックス [部品参照についても認証] をオンにする必要があります。これらのプロパティの識別名内のプレフィックス (1 つ目のピリオドまでの文字列) はエクスポート時に削除され、インポート時に関連部品のデータから追加されます。
その他の機能強化
- Ethernet ベースのバス システムでは、PLC データ交換の際のプラグ名称に関する処理の許容度が上がりました。プラグ名称の指定に "R" が付いていても付いていなくても ("P1" と "P1R" など)、インポート時には同じものと見なされます。これにより、Siemens TIA Portal V16 などとの PLC データ交換が簡単になりました。
- Ethernet ベースのバス システムの場合、部品割り当ての際に同じ部品が複数回検出されたときにはバス ポートの数も考慮されるようになりました。バス ポートの数が異なる 2 つの部品バリアントが部品管理に存在する場合、インポート時にバス ポートの数で区別することによって対応するバリアントを選択できます。
最新バージョンの AutomationML のサポート
このバージョンの EPLAN では、最新の AutomationML バージョン 1.1.0 がサポートされています。このために、[PLC データのエクスポート] ダイアログの [エクスポート ファイルの書式] フィールドで "
"
- AML ファイルの強化により、さらに長いデバイス タグを置換できるようになりました。
- 割り当てリストの強化により、フリー シンボル アドレスの交換が改善されました。
- 使用している CPU に対する PLC カードの割り当てが置換されるようになりました。これにより、"使用している" CPU への PLC カードの関連付けを PLC データ交換の際に復元することができます。
- [バス システム] プロパティのドロップダウン リストで新しい "
PortToPort " エントリを選択できます。このバス システムは、論理ネットワークはエクスポートしないがバス ポート間の接続 (ポート固有の相互接続) はエクスポートする場合に使用できます。 - バス システム "
DRIVE-CLiQ "、"PortToPort "、および "ET-Connection " がポート固有の相互接続で正確にエクスポートされるようになりました。 - ラック間の接続がポート固有の相互接続で交換されます。
- バス システムのセーフティ アドレスが交換されます。
- デバイスのメーカー名を置換可能になりました。EPLAN では、メーカー名は部品参照データに保存されます。
関連項目