ツイストは、ワイヤを束ねてそのパスの形状を決める仮想のオブジェクトです。これにより、ワイヤをねじって、指定されたツイスト長さに余分なワイヤを収めることができます。ツイストは物理的なエンティティではないので、部品表には表示されません。ツイストが有効になるためには少なくとも 2 つのオブジェクトが含まれている必要があります。
ツイストをその他のツイストまたはバンドル (表面保護があるものを含む) やガイド部品に通すことができます。その他のツイスト、バンドル (表面保護があるものを含む)、ケーブル、ワイヤなどのオブジェクトをツイストに通すことができます。
ツイストには、指定されたツイスト長さに余分なワイヤをどれだけ収めることができるかを指定する、[ツイスト係数] プロパティがあります。ツイスト係数が 1 の場合には影響がありません。1 より大きい値では、ツイスト内のワイヤの長さが増します。
10 cm の長さのツイストには次の長さのワイヤを含めることができます。
- ツイスト係数 1: 10 cm
- ツイスト係数 1.2: 12 cm
- ツイスト係数 3: 30 cm
ツイストには [スプライン] と [円形コーナー] の 2 つのタイプの補間を使用できます。これらはツイストの配置中にコマンド バーで設定するか、すでに配置されているツイストの場合にはプロパティ バーで設定できます。補間が [スプライン] に設定されている場合、ツイストは制御点を通ります。補間が [円形コーナー] に設定されている場合、[曲げ半径] を設定できます。ツイストは 2 つの制御点間の直線パスに従い、任意の中間制御点で指定された半径で曲がります。
バンドルと同様にツイストにオブジェクトをルーティングできますが、[ルーティングされていないすべてのワイヤを自動ルーティング] などの完全に自動化されたコマンドはツイストには機能しません。
空のツイストの外径はプロパティ パネルの [一般] セクションで調整できます。ツイストを通るオブジェクトがある場合、その直径は自動的に再計算されます。
既定の色、既定の直径 (空のツイストの場合)、直径計算アルゴリズム (空でないツイストの場合) を [設定] の [ワークスペース] または [ワークデスク] セクションで設定できます。
ワークスペースへのツイストの配置
- [挿入] > [ツイスト] メニュー アイテムまたはツール バーの ボタンを選択します。
- 作業ウィンドウ内で任意の場所をクリックすることで、ツイストの 1 つ目の端点を指定します。または、コマンド バーに切り替えて、ツイストの直径と 1 つ目の端点の座標を指定し、[OK] をクリックします。
- 同じ方法で他の点を指定します。
ガイド部品の端点やクリップ ポイントなどのその他の点を通過ポイントとして使用できます。
コマンド バーでその [パス直径] と [補間] の値を変更できます。
[補間] が [円形コーナー] に設定されている場合、ツイストの [曲げ半径] を設定できます。 - 不要な制御点を誤って配置した場合は、Backspace キーを押して除去します。
コマンドはアクティブなままとなります。 - [完了] をクリックするか右クリックしてコマンドを終了します。
- 必要に応じて、Space キーを使用することでこのコマンドを繰り返します。
ワークデスクへのツイストの配置
- [挿入] > [ツイスト] メニュー アイテムまたはツール バーの ボタンを選択します。
- 制御点の任意の座標を入力するか、作業ウィンドウ内でクリックします。
ツイストを配置する際、直径がコマンド バーに表示され、変更することができます。
始点、終点、各制御点は、ワークデスクの作業ウィンドウのグローバル グリッドに自動的にスナップします。
[補間] をコマンド バーで設定できます。
コマンド バーの [システム] セクションで、直交座標系と極座標系を切り替えることができます。
コマンド バーの [測定] セクションで絶対座標と相対座標を切り替えることもできます。 - 不要な制御点を誤って配置した場合は、Backspace キーを押して除去します。
コマンドはアクティブなままとなります。 - [完了] をクリックするか右クリックしてコマンドを終了します。
ツイスト内にはいわゆる "有効寸法" が挿入されます。その値を編集すると、それに従ってツイストが変化します。
各制御点に曲げ半径が表示され、特定の制御点を選択することで、プロパティ パネルでその半径を個別に修正できます。同じ方法で、複数の制御点の半径をまとめて変更することもできます。 - 必要に応じて、Space キーを使用することでこのコマンドを繰り返します。
関連項目