構成変数は特定の値の計算に使用可能な上位変数です。これには簡単な式が使用されます。式では多種多様な依存を定義できます。
数式を使用して以下の値を計算できます:
- [構成] オプションが使用された場合の、マクロ-Typical 内のマクロの状態、または Typical-グループ内のマクロ-Typical の状態。Project Builder でのプロジェクト ドキュメンテーションの生成時に、計算結果に応じてマクロまたはマクロ-Typical が使用されます。この例についてはここを参照してください。
- マクロの絶対位置の X 座標と Y 座標の計算
- 構造識別子の値
- マクロ変数の値
構成変数は Project Builder で追加の入力フィールドとしてエンジニアに表示されます。エンジニアが特定の値を変更することを許可する場合、構成変数を使用します。プロジェクト ドキュメンテーションの生成時に、参照の値が構成変数の値に置き換えられます。
Project Builder でエンジニアがマクロ変数の値を変更できるようにします。設計者は、エンジニアがこのマクロ変数にアクセスできるようにするため、構成変数を介してこのマクロ変数を参照する必要があります。
必須条件:
- [Designer] ダイアログを開き、マクロ-Typical の編集モードになっていること。
- マクロ-Typical にマクロを追加していること。
- マクロに変数 page description を含むプレースホルダー オブジェクトがあり、この変数が [ページ説明] プロパティに割り当てられていること。
手順:
- 文字列タイプで表示名が page description である構成変数 PD1 を作成します。
- この構成変数は Project Builder でエンジニアに表示されます。設計者が定義済みの値を指定していないため、エンジニアが自由に説明を入力できます。
- マクロの拡張ビューでマクロ変数 Page description に式 =PD1 を入力します。
- つまり、マクロ変数 Page description によって構成変数 PD1 を参照しています。マクロで、変数 "Page description" が [ページ説明] プロパティに割り当てられています。つまり、プロジェクト ドキュメンテーションが生成されたあとは、エンジニアが構成変数 PD1 に入力した値が "マクロのページ説明" プロパティとして使用されます。
次の変数タイプを使用できます。
変数タイプ | 意味 | 例 |
---|---|---|
整数 | 整数値 | 1、2、3 |
倍精度浮動小数点数 | 浮動小数点数 | 3.456 |
文字列 | 文字列 | EPLAN |
ブール値 | 2 つの可能な状態 | true または false |
式では次の演算子を使用できます。
演算子 | 意味 | 有効 | 例 |
---|---|---|---|
+、-、*、/ | 算術計算 | 整数、倍精度浮動小数点数 | =V1*V2 |
'...' | リテラル | 文字列 | ='EPLAN' |
+ | 文字列の連結 | 文字列 | ='EPLAN'+'efficient engineering' |
==、!=、<、<=、>、>= | 比較演算子 | 整数、倍精度浮動小数点数 | =V1<=V2 |
not、and、or、xor | 論理演算子 | ブール値 | =(V1<=V2) and (V1>=V3) |
&&、|| | 論理演算子 and と or の代替表記 | ブール値 | =(V1<=V2) && (V1>=V3) |
if 条件 then 値1 else 値2 endif
または 条件 ? 値1 : 値2 |
条件付き値 | すべて | =if V1==0 then V2 else V3 endif
または =V1==0?V2:V3 |
ヒント:
数式の入力補助機能が備わっています。"等号" を入力するとただちに、使用可能なすべての構成変数とその表示名がドロップダウン リストに表示されます。ショートカット キー Ctrl + Space キーを使用して、この機能をいつでもアクティブ化できます。入力中、リストは自動的にフィルターされます。
構成変数に定義済みの値が存在する場合、演算子 == または != を入力するとただちにそれらの値が表示されます。
例:
=V1== 定義済みの値
または
=V1!= 定義済みの値
注記:
- すべての式は "等号" で始まる必要があります (例: =F206)。
- マクロ-Typical と Typical-グループで構成変数を使用できます。手順は同じです。
- 式でのかっこの使用は一般的な演算規則に従います。かっこ内の式が先に計算され、その結果がさらに処理されます。
関連項目